投稿日:2026年1月26日
最終更新日:2026年2月13日
新規就農農業支援農地確保

亀岡オーガニックスクール日誌「新規就農をサポート」

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WRITER 石川仁士
事務局長
初めまして。京都・亀岡にある「亀岡オーガニック農業スクール」事務局の石川と申します。今年で70歳になる、まだまだ現役の“オールドボーイ”です! 2024年4月に「株式会社オーガニックnico」へ入社し、まったくの未経験からオーガニック農業の世界へ飛び込みました。
亀岡オーガニックスクール日誌「新規就農をサポート」

亀岡オーガニックスクール日誌「新規就農をサポート」

【この記事のまとめ】
新規就農者が直面する「農地・資金・販路」という3つの高いハードル。亀岡オーガニック農業スクールが、ファンド活用や独自の販売ルート、そして地域コミュニティとの地道な交流を通じて、いかにして卒業生の自立を強力にバックアップしているか、その具体的な取り組みと成果を紹介します。

新規就農を阻む「3つの高い壁」とは?

新規就農を阻む「3つの高い壁」とは? イメージ

卒業して「さあ農業をやるぞ!」となった時、新人農家の前には並大抵ではない3つの壁が立ちはだかります。これらを個人で突破するのは至難の業であり、途中で断念してしまう人が多いのも現実です。

  • 農地が手に入らない
  • 収納庫や農機具など、多大な初期投資が必要
  • せっかく作っても、売り先(販路)を見つけるのが大変

亀岡オーガニック農業スクールの真の価値は、この「3つのハードル」を越えるための具体的なサポート体制にあります。

解決への糸口:資金と販路のバックアップ

まず、初期投資と販路については、スクール独自のネットワークで解決の道を切り拓いています。

  • 資金面:プラスソーシャルインベストメント様との連携によるファンド設立で、最低限必要な投資をカバー。
  • 販路面:母体である「株式会社オーガニックnico」の長年の実績に加え、亀岡市のオーガニック給食への食材提供も進めています。

最難関の「農地確保」にどう立ち向かうか

最難関の「農地確保」にどう立ち向かうか イメージ

一番の難問は、実は「農地」でした。
当初は「高齢化が進んでいるから、貸したい人は多いはず」と楽観視していた部分もありましたが、現実はそう甘くありません。先祖代々守ってきた土地を貸すには、単なる制度やバックアップ以上に大切なものが必要だったのです。

「よそ者」から「お仲間」へ:地域に根差す活動

地元の皆さんに信頼していただくため、私たちは「よそ者」から「うち者(お仲間)」として認めてもらうための努力を重ねてきました。

  • 自治会や営農組合の役員さんとの対面での顔合わせ
  • 2ヶ月に1度の「農業団地通信」の発行による活動報告

こうした地道な情報発信と交流を続けることで、少しずつ、しかし確実に地域の皆さんの心が開き始めました。

信頼が生んだ成果:卒業生への農地提供を実現

「あいつらなら任せても大丈夫や」
そう思っていただけるようになった結果、徐々に農地の情報が寄せられるようになりました。

おかげさまで、第一期・第二期のプロ養成コース卒業生に対し、一人あたり2〜3反の農地を提供することができました。これからも地域の一員として、地に足のついた支援を続けていきます。