日本における有機農業の取り組みは1970年代から市民運動的に少しずつ始まり、2006年に有機農業推進法が制定されましたが、あまり伸びることはありませんでした。
一方、ヨーロッパでは大きく伸びて作付け面積で5%〜20%程度になっています。
そのなかでカーボンニュートラルの文脈の元、2021年に農林水産省から「みどりの食料システム戦略」が発表され、そのなかで2050年に現状1%にも満たない国内有機農業の面積を25%に増やす、という方針が明示され、農業界全体の風向きが少し変わってきました。
この取り組みの一環で、全国でオーガニックビレッジの宣言が始まり、亀岡市はいちはやく「オーガニックビレッジ宣言」をおこない、市の方針として有機農業の教育事業を進めることが打ち出されました。
そこで我々は、亀岡市に関わる有機農業の活動を専門に行う株式会社ビオかめおかを設立し、亀岡市有機農業推進協議会からの委託を受けて、長年有機農業での野菜作りと生産技術開発をしている株式会社オーガニックnicoとコラボしながら「亀岡オーガニック農業スクール」を開校することになりました。
有機農業の教育に関する幅広いニーズに応え、特に本気でプロ生産者を目指す人のニーズにも確実にこたえられるよう、一連の座学と実習圃場での実習、さらにプロ農家での実習を取り込んだ複合的な3つのコースを開催します。
特徴は、亀岡市を中心に活動することと、株式会社オーガニックnicoが長年培ってきた「データ活用型有機栽培」です。
データを活用することで再現性を高め、誰がやっても同じような成果が出せる、という技術です。ぜひ大勢の方々に有機栽培について学んでいただき、安全でおいしい農産物づくり、そして周辺環境にもやさしい有機農業を広めていきましょう。
株式会社ビオかめおか 代表取締役
亀岡オーガニック農業スクール 校長
中村 新