最終更新日:2026年2月13日 新嘗祭新規就農農地確保
亀岡オーガニックスクール・日誌「新嘗祭」

亀岡オーガニックスクール・日誌「新嘗祭」
【この記事のまとめ】
亀岡オーガニック農業スクールが2周年を迎え、多くの卒業生と新規就農者を輩出。活動を通じて見えてきた「よそ者に農地を貸すことの難しさ」の本質と、地域の伝統行事「新嘗祭」への参列を通じて実感した、地元の絆と農地を守る人々の祈りについて綴っています。
亀岡オーガニック農業スクール、2年間の歩みと新規就農のリアル

令和6年2月に産声を上げた「亀岡オーガニック農業スクール」も、おかげさまで第一期・第二期の全講座を無事に終えることができました。
この2年間で送り出した卒業生は、62組86名。その中から3組がプロ養成コースを経て実際に新規就農を果たし、さらに4名が現在準備を進めています。
新規就農の壁となる「農地確保」の難しさ
農業を始めるにあたって、避けて通れないのが「農地」の問題です。
当たり前のことですが、実はこれが一番の難関。亀岡市旭町の地元の方々は皆さん温かい方ばかりですが、それでも先祖代々受け継いできた大切な土地を、見ず知らずの「よそ者」にすぐ貸すというのは、そう簡単な話ではありません。
当初は壁を感じて寂しく思うこともありましたが、今ではその頑ななまでの「土地を守る想い」が痛いほど理解できるようになりました。
地元の絆と伝統が守る「農地」の本質

地元の皆さんが何十年、何百年と繋いできた歴史。それを象徴する出来事に、昨年の11月末、旭町山階区の天照皇大神社で行われた「新嘗祭(にいなめさい)」で触れる機会がありました。
普段は静まり返っている無人の神社ですが、その日は違いました。石段を登り切ると、そこには真剣な表情を浮かべた地元の男性たちが20名ほど集まっていたのです。
新嘗祭に受け継がれる感謝の祈り
凍てつくような寒さの中、厳かに始まった雅楽の演奏。唇が凍えるほどの過酷な状況下で、神前へのお供えや祝詞奏上、玉串奉奠といった儀式が続いていきます。
- 稲刈りを終え、一年の豊穣を神様に感謝する
- 地域の住民同士の絆を再確認する
- 先祖から受け継いだ土地を次代へ繋ぐ
この儀式を目の当たりにして、地域の農地が単なる「土」ではなく、人々の祈りと絆によって守られてきた財産なのだと深く実感しました。
3年目へ向けて|地域を守る一員としての決意
亀岡オーガニック農業スクールはいよいよ3年目に突入します。
私たちは単なる教育機関ではなく、亀岡オーガニック農業団地事業を通じて、この大切な地域を守る一員でありたいと考えています。
地域の皆さんに支えられている感謝を忘れず、これからも持続可能な農業の未来を切り拓いていきます。

